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BLOG COLUMN モノづくり

ブロックプリント生地との出会いは一期一会。私が何千種類もの中から「この一枚」を選ぶ理由。

#ブロックプリント

「これ、連れて帰りたい。」

インドから届く生地の写真は、一度に何千種類にもなります。

柄も。色も。組み合わせも。本当にたくさん。

その中から私は、「これだ!」

と思った生地だけを選んでいます。

だから正直に言うと……

全部、私のお気に入りです。


本当は、全部手元に置いておきたい。

お店だから販売しています。

でも実は、売れるたびに、少しだけ複雑な気持ちになります。

「やった!この生地を好きになってくれる人がいた!」

そんな嬉しさと同時に、

「わぁぁ……売り切れちゃう🥹」

という寂しさもあります。

だって、本当は私もこの生地で何か作りたかったから(笑)

「あぁ、この一枚だけは残しておけばよかったかな。」

なんて思うことも、実はよくあります。


同じものには、もう会えないかもしれない。

ブロックプリントは、機械で大量生産される布ではありません。

木版を一つひとつ重ね、職人さんが手で染めています。

さらに、その色も職人さんがその都度調合しています。

だから、同じ柄をもう一度注文できたとしても、

「あれ?前回より少し深い青だな。」

「今回は少しやわらかい色合いだ。」

そんなことがよくあります。

何年か後に同じ柄が復活することもあります。

でも、あの時のあの色。あの時のあの雰囲気。

それとまったく同じものに出会えるとは限りません。

だから私は、一枚一枚との出会いを大切にしています。


私は、生地を仕入れているというより…

もしかしたら、

私は生地を「仕入れている」のではないのかもしれません。

「この子は宮古島に連れて帰ろう。」

そんな気持ちで選んでいます。

何千種類もの中から、

心が動いたものだけを迎え入れる。

だから、お店に並んでいる布たちは、

私の”好きコレクション”みたいなものです(笑)


作れなくても、大丈夫。

お店では、こんなお客様によく出会います。

「ミシンは使えないんです。」

「縫い物もしないんです。」

でも、そのあとに続く言葉はいつも同じです。

「でも、この布が好きなんです。」

私は、その言葉が大好きです。

だから、

「何か作らなきゃ。」

なんて思わなくて大丈夫。

目隠しにしてもいい。

棚に掛けてもいい。

小さなカーテンにしてもいい。

お気に入りの場所に飾るだけでもいい。

好きなものが暮らしの中にあるだけで、少し気持ちが明るくなる日があります。


好きは、人を動かしてくれる。

実は私も、最初から服が作れたわけではありません。

ブロックプリントに出会って、

「この生地でアロハシャツを作ったら絶対かわいい!」

そう思ったのが始まりでした。

もちろん最初は失敗ばかり。

縫い直して、ほどいて、また縫って。

でも、完成した一着を見たときの嬉しさは、今でも忘れられません。

「あ、できた!」

その喜びが、

「次はもっときれいに作ってみよう。」

という気持ちにつながっていきました。

好きだから頑張れた。

好きだから続けられた。

まさに「好きこそ物の上手なれ」だったと思います。


ぜひ、好きを持ち帰ってください。

achikoko villageは、

「上手に作れる人だけのお店」

ではありません。

布が好き。

色が好き。

手仕事が好き。

そんな気持ちがあれば、それだけで十分です。

一枚の布との出会いが、

新しい趣味になるかもしれない。

誰かへの贈り物になるかもしれない。

何年後かに、初めてミシンを踏むきっかけになるかもしれない。

だから私は、布を売りたいというより、

“好き”を持ち帰ってもらえたら嬉しい。

そんな気持ちで、今日もお店に立っています。


商品について

achikoko villageでは、インドの職人が一枚ずつ木版で染めたブロックプリント生地を取り扱っています。

同じ柄でも、色や表情にはその時だけの個性があります。

だからこそ、「これだ」と思える一枚との出会いを、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。


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