【再入荷】小さな工房から届いた、3種のブロックプリント生地

小さな工房から、久しぶりの再会

今回、3種のブロックプリント生地が再入荷しました。

どれも、インドのジャイプールの小さな工房で、
時間をかけて作られたブロックプリント生地。
落ち着いているけれど、芯のある手仕事を感じる布たちです。

久しぶりに戻ってきた、アイボリー×黒アウトラインの生地

今回の再入荷の中でも、特に久しぶりだったのが
アイボリー地に黒のアウトラインが描かれたブロックプリント生地。

achikoko villageでは、これまで何度も
「また欲しい」「再入荷はありますか？」など、
声をかけていただいていた、とても人気のある生地です。

けれど、実はこの生地、
工房さんの定番アイテムではなくなってしまったことで、
長いあいだ仕入れが難しい状態が続いていました。

なぜ、仕入れが難しかったのか？

この生地を作っている工房さんは、
サンガネールプリントを得意としています。
サンガネールプリントは、基本的には
「白い生地」に柄をプリントしていく技法。
でもこの生地は違っていて、この柄のためだけに
あらかじめ生地をアイボリーに先染めしているのです。

その分、工程も増え、コストもかかる。
結果として定番から外れてしまい、
大量ロットでないと生産できない生地になってしまいました。

いくつもの工程を経て、ここに届いた布

先染めの工程、プリントの工程、
それぞれに関わる工房や職人さん。
いくつもの手を経て、ようやく完成する一枚だからこそ、
背景を知れば知るほどこの布の存在が、
どんどん愛おしく感じられるのです。

「ただの布」ではなく、積み重ねられた工程や時間、
それらはすべて職人の意図や想いがあって、布になっている。
そんな重みを感じるブロックプリントなのです。

途絶えさせたくない手仕事がある

インドのブロックプリント生地には、
こうした背景を持つものが、実はたくさんあります。
職人の魂がのった、とっても素敵な色やデザインを持つ生地でも、
流行の波になかなか乗れず、光が当たらないまま姿を消していく。
本当は、どれも途絶えさせたくない。
けれど、自分ひとりの力ではどうしても
越えられない壁があるのも現実です。

今回、この生地を再び迎えられたのは、
仕入れにご協力くださったショップ様があったから。
仕入にご協力してくださった事に、心から感謝です。

今回再入荷した3種のブロックプリントについて

今回再入荷した3種の生地は、
いずれも小さな工房ならではの丁寧な仕事が感じられるもの。
派手さはないけれど、線の揺らぎや色の奥行きに
量産では出せない魅力があります。

服にしても、寝室やパジャマなどのプライベートな空間に使っても、
暮らしの中で、そっと寄り添ってくれるインド綿です。

手仕事の背景ごと、暮らしへ

ブロックプリントは、柄や色だけで選ぶこともできるけれど、
その背景を知ったうえで手に取ると、
布との付き合い方が、少し変わる気がしています。
手仕事の続きを、あなたの暮らしの中で
受け取ってもらえたら嬉しいです。