achikoko village 南の島のシャツと生地屋さん achikoko village

ハンドブロックプリントについて①

こんにちは、あちここです!ここ最近は全国各地不安定な天気が続いているようで宮古島も大きな台風が来ないかとても心配です。今は食料品などストックできるものを少しずつ貯め込んで台風対策を始めています。

 

さてさて今日は、ハンドブロックプリントの歴史について触れていきたいと思います! 

 

インド更紗とは?

インド更紗とはインド産の綿織物のことで、インドの綿織物の歴史は諸説あるようですが紀元前とかなり古く、約3000年もの歴史があるそうです。日本に綿織物が伝来したのが約600年程前の室町時代と言われているので、日本での綿織物の歴史は思った以上に浅かったことにびっくりです。

インド更紗は何色かの天然染料または植物染料を使用しペイズリーや草花をモチーフにしたボタニカルデザインの物が多いです。

また肌触りの良さや吸収性、耐久性が良い事から世界中に広まり、一時はイギリスの産業に影響を与えキャラコ論争という政治的問題まで発展した、良い意味で非常に影響力のあるインドの産業技術とも言えます。

 

ハンドブロックプリント技法

インド更紗の1つ、それがハンドブロックプリントです。職人が木版に彫刻を施し、そこに染料を塗り人の手によって布に捺染して模様を描いていく技法で、簡単なようで実はすべてが手作りで完成までに2週間から1ヶ月という長い月日をかけて作られるとても手の込んだ印刷技法なのです。手順は次の通りです。

 

①デザイナーによる木版のデザイン作成

②職人による木版の彫刻

③綿布の媒染(布に染料が入りやすくする)

④天日干し

⑤ダイマスターによる染料の調合

⑥木版を使った捺染

⑦洗浄と日陰干し

 

これは当店がメインで取り扱っているハンドブロックプリントの工程です。先日取引しているメーカーからいただいた動画があるので紹介します。

 

この捺染と呼ばれる作業ですが、印刷するデザインや色の数によって1枚の布に100回~500回ほど木版が押されます。気の遠くなるような作業ですが、この美しい模様を生み出していく工程はセラピーのような効果があるそうで、だからこのプリント技法がずっと続いてきたのかもしれません。私もいつかインドに行った際にはこのハンドブロックプリントを自分の手で作って体験してみたいと思っています。

 

様々なハンドブロックプリント

ハンドブロックプリントにはいくつかの種類があり、バグルー、サンガネール、ダブなどがありますが、これらはインドの北西部に位置するラジャスターン州、グジャラート州発祥の染色技法で、各地域の環境の違いなどによって異なる染色技法がコミュニティとして発展したのです。例えば、川のあるサンガネールではしっかりとした洗浄ができるため白地に捺染した明るい色味であったり、反対に川の無いバグルーでは丁寧な洗浄がいらない黒地や暗い色味が特徴となっています。今ではインド全域でハンドブロックプリントが行われていますが、天然染料や植物染料はほとんどの地域で使われておらず、退色しにくい化学染料(合成染料)が使われています。現在も天然染料が使われているのは発祥の地、ラジャスターン州の郊外の一部の地域のみだそうです。

 

今回はこの辺で終わり。古くから親しまれているインド更紗、ハンドブロックプリントは知れば知るほど魅力がいっぱい!次回はその染料に迫ってみたいと思います!次回もお楽しみに~!(*^^*) 

宮古島の生地と雑貨屋さん|achikoko village (アチココ ヴィレッジ)

achikoko village 南の島のシャツと生地屋さん achikoko village

宮古島で唯一のブロックプリント生地専門店 achikoko village
インドの伝統的なブロックプリント生地を直輸入しアロハシャツの製作、販売してます。
職人によって全て手作業で作られた生地は繊細で美しく個性豊かで温かみがあります。
手仕事から手仕事でつなぐ、暮らしをハッピーにする服や生地をお届けします。

屋号 achikoko village
住所 〒906-0007 
沖縄県宮古島市平良東仲宗根54 新栄アパート202号
営業時間 9:00~17:00
定休日 不定休
代表者名 吉見温子
E-mail info@achikoko-village.com

コメントは受け付けていません。

特集