「マイ箸って意味あるの?」箸袋を作るようになった理由。

ごはん屋さんやラーメン屋さんなどで、当たり前のように出てくる「割り箸」。宮古島のお店でも割り箸は日常的に使われていますが、ある日ふと「あれ?これって全部日本の間伐材から作られてるのかな?」と疑問に思ったのです。
その割り箸はどこから来たの?
調べてみると、日本で使われている割り箸のおよそ9割が海外製(主に中国産)。その中には、森林伐採に繋がる木材を使っているものもあり、輸送時のCO2排出も見過ごせません。
「国産の間伐材だから安心」と思っている人も多いけど、実際はその割合はかなり少ないという事実にちょっと、いやかなりショックを受けました。
📊 割り箸に関する主要データ
日本で年間約200~250億膳の割り箸が消費されており、約90〜98%が輸入品(主に中国産) ~参考文献:森林・林業学習館より~
対して、国産の割り箸はわずか2〜10%程度。値段も輸入品の3倍するものがほとんどで、まだまだ普及はこれからです ~参考文献:林野庁 平成24年度森林及び林業の動向より~
割り箸を減らすために、今できること
最初からゴミになる前提のモノを、わざわざ海を越えて輸入して使い捨てるって、冷静に考えるとものすごく不自然なこと。しかもその原料が、間伐材ではなく“伐採された森林の木”だったり、輸送のために多くのエネルギーやCO₂を排出していたり。また製造には漂白などの薬剤も使われる場合があり、木材だけでなく水や化学物質、CO₂も大量に使われます。たった1膳の割り箸でも、その背景を知ってしまうと、やっぱり…「何か違うな」って、思っちゃいますよね。
もちろん、割り箸を全否定したいわけじゃないし、全部自分でどうにかできるとも思ってもいない。でも「自分の暮らしの中で、できることってなんだろう?」って考えた時に、まず作ってみたのがこのマイ箸袋です。

ブロックプリントのハギレ生地を活用したのでコンパクト且つ簡単な設計。でも、ブロックプリントならではの温かみある手作り感は、ついつい持ち歩きたくなるようなとっても愛着を持てる箸袋なのではと思うのです。また、カトラリーケースとしてお箸・スプーン・フォーク・エコストローまでまとめて入れられる形にしています。
外食のとき、これをバッグから取り出して、サッと使うだけで「今日も良いことしたな!」って、ちょっとだけ自分を誇らしく思えるのです。
「マイ箸」は、飲食店さんへのささやかな応援
他にもマイ箸を持ち歩くことには意外なメリットがあります。それは、飲食店さんの経費削減や負担軽減にもつながるということ。
割り箸は、1膳あたり数円〜10円ほどとはいえ、1日に100人、200人とお客さんが来るようなお店では、それだけで月に数万円のコストになることも十分考えられます。
そんな時、あなたがマイ箸を持っていくだけで、お店は1膳分の割り箸を用意せずに済む。それはほんの小さなことかもしれないけど、「気にかけてくれてるんだな」っていう優しさが、きっと伝わるはず。
「また来よう」って思えるお店を、自分なりに応援する方法の1つとしても、マイ箸って、実はとても温かいアイテムな気がするのです。
「何を選択するか」で変わる未来
もちろん、マイ箸を持ち歩くのって、ちょっと手間だったり、最初は面倒だったりもする。1人がマイ箸を使ったところで、世界が劇的に変わるわけじゃない。でも、「私は使い捨てじゃない方を選ぶ」って小さな行動を重ねていくことが、未来を変えていく力になるって信じてます。それが10人、100人と増えていけば、もしかしたら「輸入割り箸に頼らない社会」が、ほんの少し近づくかもしれない。
せっかく「選ぶ」ことができる時代。だったら、自分の好きな柄の箸袋に、お気に入りのマイ箸を入れて、日々の外食も、ちょっと豊かで優しい時間に変えていけたらと思います🌿
マイ箸袋(カトラリーケース)を販売開始
achikoko villageでは、そんな想いを込めて作った『マイ箸袋(カトラリーケース)』の販売を始めます。暮らしに寄り添って、気持ちも上がるようなデザインで仕上げています。お気に入りの一膳と一緒に、あなたも小さな選択を始めてみませんか?🌿ハギレで作っているので沢山は作れませんが、見つけたらぜひ、お気に入りを見つけてみてくださいね♪
まずは宮古島市公設市場で月1開催の『もったいない朝市』で販売予定です。お近くの方はぜひ足を運んで見てください✨

まだまだ「マイ箸って意味あるの?」って思っている人も多いと思うけど、この記事がちょっとでも「へぇ〜、そうなんだ!」って思えるきっかけになったら嬉しいです。私もまだまだ勉強中だけど、これからも「できることを、できるだけ」やっていけたらと思っています。
▼ 関連アイテム ▼