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スチームアイロンのお手入れ

こんにちは。日に日に日差しが暖かい日が増え20度を超える日がほとんどになってきた宮古島です。晴れているとやっぱり心も晴れるので色々とやりたいことが増えてきますよね。ということで、今日は久しぶりに長いブログを書きますよ(笑)

 

スチームアイロンのお手入れ

今日は月1で行っているスチームアイロンのお手入れ日でした。皆さんはスチームアイロンのお手入れしてますか?アイロン糊を使うとコゲが付いたり、スチームの穴にカルキが溜まったりしますよね。私はアイロン糊は全く使わないので、悩みはそう、カルキなんです。カルキとは、塩素を含んだ石灰(次亜塩素酸カルシウム)のことで、よくキッチンやお風呂の蛇口に白い膜のような汚れが付くアレです。今日はそのカルキ汚れを撃退しようと思います。

 

宮古島の水事情

ご存知の方も多いかと思いますが、私の住む宮古島はサンゴが隆起してできた島です。宮古島の海水はミネラル数世界一でギネス記録があるお塩も作られているほどミネラルが非常に豊富です。がしかし、、、ミネラルが豊富という事はカルシウムが豊富ということ、つまり石灰が豊富なんです。。。宮古島の水は硬度が高く、東京の水道水の硬度が約60㎎/ℓに対し宮古島は約100㎎/ℓと日本の中ではトップレベル。これでも硬度は改善されたようで、以前は300㎎/ℓと有名なフランスのミネラルウォーター、evianとほぼ同じ硬度だったそう。300もあったらアイロンのスチーム孔は目詰まりどころじゃ済まないでしょうね(笑)とはいえ、宮古島の硬度もなかなかのものです。見て下さい、コレ。

結構目詰まりしてます(笑)1か月ごとの本格的なお手入れ以外にちょこちょこ目詰まりした石灰は取り除いたりしているのですが、生地屋という事もあって毎日大量にアイロンをかけるのですぐにこうなってしまうのです。正社員で働いていた頃、制服をアイロンがけしていると時々スチームがジュパパパパパパ~と噴射し、同時に石灰が噴出して制服を汚してしまい、また洗濯機へ~涙 なんてことも多々ありました。そんな経験もあり、今は定期的にアイロンのメンテナンスをすることでそんな事故は無くなりました(笑)

 

硬水(石灰)にはアルカリ性で撃墜

では、さっそくこのたっぷり詰まった石灰を取り除いていきます。あ!先にお伝えしますがこれは私なりのメンテナンス方法なので、アイロンの故障については一切責任を負いませんので自己責任でやってくださいね(笑)何万もする高いアイロンをお使いの方は特にご注意ください。

 

まずはアイロンの電源を抜いた状態で楊枝などでスチーム孔の目詰まりを大まかに取り除きます。その後、アイロンのプレート部分のみをアルカリ性の水に30分程浸けこみます。私はいつもホタテパウダーを使用しています。ホタテパウダーは強アルカリ性なのでわりと短時間でしっかり汚れが取り除けるのでおすすめ。ホタテパウダーが無い方はクエン酸を使うと良いです。アイロンがすっぽり入る容器を用意して、パウダー小さじ1と水を5㎜ぐらいまで入れてよく混ぜ、アイロンをゆっくりと空気が入らないよう斜めに入れながら浸していきます。

画像見てわかりますかね?うっす~~ら石灰が溶け出しているのがわかります。この状態で30分ほど放置して、時間が経ったらアイロンを水平にしながら中の汚れを掻き出すようにゆらゆら揺らしながら中の水を出し、また浸してゆらゆら揺らして水を出しを5回ぐらい行い、新しい水に替えて更に浸して揺らして浸してを汚れが出なくなるまで繰り返し行います。石灰以外に細かな繊維クズも出てきたりします。初めてやる方はもしかしたら得体のしれないものが出てくるかもしれないです(笑)

 

すっかり汚れが取れたらタオルなどで拭き、次はタンクの中を行います。今度はさっきより少し薄めに溶いたアルカリ水をタンクに入れて30分放置し、時間が経ったら中の水を抜き、またタンクに水を入れて抜きを5回くらい繰り返してタンクの中を洗います。

 

これで洗浄終了。アイロンの周りの水分を拭き取った後、電源を入れてスチームを出した状態でタオルにアイロンをかけます。中に残っていた石灰の塊が時々出てくることがあります。この汚れがひどい場合はもう一回洗浄をします。

洗浄が終わったスチーム孔はすっきりキレイになりました✨

これを定期的に行うことで生地を汚さずにきれいにアイロンがけができています。とても安価なアイロンで生地屋としてはお恥ずかしいのですが(^_^;)まだまだしっかり使えるし、物は大事に使いたいので故障するまで使い続けたいと思います。

 

軟水と硬水

宮古島の水道水は硬度が高いと言いましたが、WHOの基準では120㎎/ℓ以下は軟水なんだそう。日本の水はほとんどが軟水なのです。宮古島より硬度の高い水は他にもあるみたいです。そんな地域の方は私と同じ悩みを持っているのかもしれないですね。

 

石灰を多く含む硬水でアイロンをかけると目詰まりしてしまうということを踏まえて、それなら軟水でアイロンをかけよう!そう思って市販されているミネラルウォーターを調べてみました。ミネラルウォーターも硬度は様々で、やはり外国産のお水は硬度の高い物が非常に多いですね。先ほどのフランスのevianは300㎎/ℓ、コントレックスは驚異の1468㎎/ℓ。私の姉は水はコントレックスしか買わないのですが、この美味しさは私には未だわかりません(笑)それにひきかえ日本のミネラルウォーターは軟水が多く、トップに載せた写真のサントリーの天然水は約30㎎/ℓ。キリンのやわらか天然水は更に低い19㎎/ℓ。我が家には台風対策で買い込んであったサントリーの天然水がちょうどあったので、それをアイロン専用水として使用するようになりました(笑)硬度の低いお水を使用することでメンテナンスの作業時間は減らせると思います。

 

 

普段なにげなくかけてるアイロンですが、お水だけでこんなに違うのかと生地屋になってから色々調べていたのでお話しさせて頂きました。また来月のメンテナンス日が楽しみです(*^^*)

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